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ドライバーヘッドスペックの意味と最適スペックの目安
【体積】
ヘッドの体積は年々大きくなっています。1995年の平均が230cc、2003年の今年は380ccと、150ccも大型化しています。 ヘッドの大型化は慣性モーメントアップがその所期目的にあります。
大型ヘッド=慣性モーメント大=安定した飛距離・方向性という図式が成り立つからにほかならない。但し体積アップは、重 心位置に影響を及ぼす場合も考えられます。理想の重心位置との兼ね合いに考慮することが重要です。


【重量】
ヘッド重量はクラブの長さとの兼ね合いで変化しています。1995年当時は44インチ以下のドライバーも結構見られ、200gを  超えるヘッドも多々あり、また48インチが人気となった時代は180g前後のヘッドも多く見られました。
クラブの長さとヘッド重量の目安
44インチ−200g、44.5インチ−198g、45インチ、195g、46インチ−190g あくまでも目安ですが個々のパワー、スイング リズム、バランスなどによって、チューニングの際は参考にされると良いと思います。


【慣性モーメント】
体積と重量から決まるスペックがこれです。体積が大きく、重量が重いほど慣性モーメントが大きくなります。慣性モーメン大 =安定した飛距離・方向性は先述しましたが、重心位置への影響、また、重すぎるヘッドもスイング上好ま しくないと思われ  ます。適正重心、適正重量の中で、最大の慣性モーメントが正しい選択方向と言えます。

【ロフト角】
ボールの打ち出し角とスピン量を決めるスペックで重心高2との兼ね合いがとても重要です。高い打ち出し角でロースピンボー   ル【毎分2200回転程度】が最大飛距離となるので、ヘッドスピードと重心高2を併せ、ロフト角を決めることが好ましい。

【ライ角】
年々アップライトになっています。重心距離の増大、低重心化、フックフェイスの忌避などいくつかの要因が考えられます。いず  れにしてもライ角を大きくして、ボールを捕まえるという流れがみられます。一般的にはスライス・フェード系のゴルファーにはア  ップライト、フック・ドロー系のゴルファーにはフラットが相性が良いと思います。

【フェイス角】
ボールの捕まりに影響するスペックです。ヘッドの大型化が進む過程では、一時、平均で+1°前後という時代もあったが例  えば2003年の平均は+0.3°とほぼスクエアフェースに近づいています。大型ヘッド(重心距離の長いヘッド)は、ボールが捕  まりづらいという面もあり、フェイス角、ライ角、重心角などでボールを捕まりやすくする必要があります。その中でフェイス角は、
アドレス時の印象も左右するため、その点にも考慮する必要があります。

フェイスプログレッション
フェイスプログレッション(FP)は心理面を左右しやすい。FPの大きなヘッドはレベルブロー、FPの小さなヘッドはダウンブロー  になりやすい。つまりボールのスピン量に影響し、FP大→スピン量小、フェイスプログレッション小→スピン量大となります。また、持ち球によっても好みが分かれ、フェード系のゴルファーはヒール側がよく見えるFP大、ドロー系のゴルファーはトゥ側がよをく見えるFP小、を選ぶ傾向にあります。

重心距離
ヘッドの返りやすさを左右するスペックで、重心距離の短いヘッドは、リストワークを使う、インパクトで叩く、ヘッドスピードの速いゴルファーに相性が良い。一方重心距離の長いヘッドは、リストワークを使いづらい分、スイング軌道が安定しやすく、また、ヘッドスピードが上がり、ボールも上がりやすい。選択する場合ヘッドスピードと照らし合わせて考えてください。目安としてHS40 m/s以下−重心距離40mm以下、44m/s以下−36mm以下、44m/s以上−34mm以下となります。

重心深度
ボールのスピン量に影響するスペックです。重心深度の浅いヘッドはスピンがかかりづらく、ヘッドスピードの速いゴルファーには吹き上がりにくく安心して使えます。一方、重心深度の深いヘッドはスピン量が増えるため、弾道が安定しやすくヘッドスピードの遅いゴルファーには使いやすい。一般のアマチュアの場合、重心深度32mm以上が理想的といえます。

重心高・重心高2
重心高はリーディングエッジから重心(スイートスポット)までの長さで、重心高2はクラウン側から重心までの長さです。(有効打 点距離などとも言われています。)ティーアップをして打つドライバーの場合、重心高2の長さが重要で、重心高2の短いモデル( 高重心ヘッド)はスピン量が増えやすく、弾道が安定しやすい。しかし、ヘッドスピードの速いゴルファーにとっては吹き上がってし まう恐れもあります。一方、重心高2が長いモデル(低重心ヘッド)は、スピン量が少ない分、飛距離追求タイプとも言えます。
一般のアマチュアの場合、飛距離・方向性共に期待するのであれば、重心高2は18mm〜20mmがお薦めでしょう。また20mm 以上の場合大きな飛距離を期待できますが、あまりロフト角の小さなものを使うとドロップボールが出やすくなるため、大きめのロフト角のものを選択する方が賢明でしょう。
 
重心角
ボールの捕まりやすさに影響するスペックです。重心角の大きなヘッドはボールが捕まりやすくスライサー、ヘッドスピードの遅いゴルファーにはお勧めです。一方、操作性、弾道の安定性などを考慮すると、ヘッドスピードの速いゴルファーには、重心角 の小さめのヘッドがお勧めです。選択の目安としては、一般のアマチュアの場合、重心角20°〜24°が理想でしょう。また、ヘッドスピードの速いゴルファーの場合20°以下がよいでしょう。

※ゴルフクラッシック特別付録より

ジャスティック&プロシード・チタンヘッドのスペック一覧表
モデル 体積
cc
重量
慣性g・cm2 表示
ロフト
実測
ロフト
ライ フェイス角 FP
mm
重心距離
mm
重心深度
mm
重心高
mm
重心高2
mm
重心角
AD-TI 283.2 195 2993 10.5 9.3 56.5 -2.5 16.4 31.5 32.0 27.5 21.0 21.0
ProTI-Deep 259.2 198 2718 8.5 8.0 55.0 -1.0 17.6 29.0 30.5 25.0 20.1 25.0
proceed-ti 300.0 191 3375 10.5 10.3 58.0 -1.7 17.0 33.0 32.3 27.0 20.5 23.4
proceed-ti
deep
301.2 198 3362 9.0 9.5 59.0 -0.7 15.7 32.7 33.1 28.5 19.0 23.9
AD-U 393.0 196 3740 10.5 11.2 59.0 0.0 20.0 34.3 33.4 36.1 22.1 19.8
AD-tour 373.4 198 3657 10.5 10.7 59.0 2.6 18.1 33.6 35.8 30.5 20.0 24.3


年度別クラブスペック平均値
年度 モデル数 体積cc 重量g 慣性g・cm2 表示
ロフト
実測
ロフト
ライ フェイス角 FP
mm
重心距離
mm
重心深度
mm
重心高
mm
重心高2
mm
重心角
1995年 52機種 230.2 195.2 - 11.2 11.3 55.8 0.3 16.4 35.9 32.4 25.1 15.5 20.5
1996年 53機種 241.1 197.1 2872 10.6 10.9 55.6 0.7 16.7 35.7 31.2 27.2 16.3 20.6
1997年 51機種 255.8 195.0 2927 10.6 11.3 56.5 1.2 16.7 35.7 32.6 25.8 17.2 20.7
1998年 66機種 263.5 194.4 2951 10.5 11.0 56.0 0.9 16.4 35.0 31.6 26.5 18.7 20.6
1999年 83機種 285.9 190.4 3079 10.5 10.8 56.7 0.9 17.5 35.6 31.9 27.8 18.8 20.4
2000年 89機種 292.7 191.4 3125 10.1 10.4 57.2 0.4 17.3 35.3 31.8 27.7 19.3 20.2
2001年 114機種 314.0 192.5 3300 10.1 11.0 57.7 0.4 18.0 35.6 32.1 28.8 20.0 20.0
2002年 117機種 359.5 193.6 3523 10.7 10.7 58.6 0.8 19.0 36.9 34.0 30.7 20.7 20.1
2003年 111機種 379.7 195.2 3670 10.9 10.9 59.1 0.3 19.3 37.1 34.8 31.4 21.5 20.0
※ゴルフクラッシック特別付録より


アイアンヘッドスペックの意味と最適スペックの目安
【重量
本来、カーボンシャフト用のヘッドは重く、スチールシャフト用のヘッドは軽くなっています。最近は、1種類の重さで、カーボンシャフトの場合0.5インチ長くして対応しています。また、軽量スチールシャフトが主流になってからスチールシャフト用ヘッドの標準が以前よりも少し重めになってきています。基本的にはロングアイアンからショーアイアンになるにつれて7gピッチで重くなっていきます。つまり、アイアンヘッドで一番重いのは通常サンドウェッジになるわけです。
クラブを組み立てて行く上で、長さが同じであれば重いヘッドの方が、ヘッドが利いた状態(ヘッドバランスが重い)になります。以上のようなことをふまえて、ヘッドが重過ぎるとオーバースィングになったり、コックが早く解けてダフったりしやすくなります。逆に、ヘッドが軽すぎると肩が回らずテークバックが浅くなったり、トップボールが出やすくなったりします。
オーダーメイド・リシャフトされる場合、ヘッド重量・長さ・シャフト重量・ヘッドバランス等をクラフトマンとよく相談して下さい。

【慣性モーメント】
慣性モーメントの大きなヘッドは、ボールが曲がりづらく、飛距離のバラツキが少なくなるというメリットがあります。
慣性モーメントを大きくするには@ヘッド重量を重くする。 Aヘッドを大きくする。

ヘッド重量が重過ぎるとバランスが重くなりすぎたり、また、重心距離が長すぎるヘッドは、インパクトでフェースが開いたままになったり、芝の抵抗が大きくなって抜けが悪くなったりします。ヘッド重量、重心距離、重心高との兼ね合いが、重要な選択のポイントになります。

【ロフト角】
飛距離とボールのスピン量に影響するスペックです。ストロングロフトは飛距離が出やすく、スピン量が減ります。また、ウィークロフトは飛距離はやや落ちるが、スピン量が増して安定した弾道になります。ストロングロフトの場合、ボールが上がりづらく、また、捕まりにくくなるため、スライス、プッシュアウトなどが出やすくなります。選ぶ際は低重心・深重心のものをお勧めします。
【クラフトマンの一言】
一般的にロフトを立てれば飛距離が出るといわれますが、必ずしもそうとは言えません。ヘッドスピードの遅い人やボールの上がらない人は、ロングアイアン・ミドルアイアンなどのロフトを逆に寝かせてやるとキャリーが伸びてボールも高くなり、スピン量も増えてかなり打ちやすくなります。一度試してみてください。

【ライ角】
ボールの捕まりに影響するスペックです。基本的にはスライスが出る人はアップライト、フックが出る人はフラットにすることが望ましい。また、重心距離との兼ね合いも重要で重心距離の長いヘッドはボールが捕まりづらい分、アップライトにすると捕まりが良くなり、スライス・プッシュアウトを防いで方向性が良くなり易しいクラブになります。逆に、重心距離の短いコンパクトなヘッドは、ややフラットにしてボールが捕まりすぎを防いで、ヒッカケフックをなくす事ができます。
【クラフトマンの一言】
一般的には、上記のような事が言えますが、ゴルファー自身の条件反射で、アップライト過ぎるとインパクト時に、フックするような気がして肘を抜いたり、手を前に出したりしてスライスやプッシュアウトしてしまうことや、また、逆にフラット過ぎてボールをこすってしまうような気がして、手首をこねたり、右肩が早く突っ込んだりして左にひっかけてしまったりすることが往々にしてあります。
ゴルファーの体型・アドレス・クラブの性質によっても異なりますので、練習場で正しく捕らえた時の球筋などを見ながら調整することが懸命です。

【フェイスプログレッション (FP)】
ライ角同様ボールの捕まりに影響し、一般的にはFP小(グースネック)は捕まりやすく、FP大(ストレートネック)はヒッカケづらい。ヘッドスピード・重心距離との兼ね合いがポイントになりますが、ヘッドスピードの遅い人や重心距離の長いヘッドはFP小が好ましい。逆にヘッドスピードの速い人や重心距離の短いヘッドはFP大がお勧めです。
【クラフトマンの一言】
ウェッジを選ぶ場合、FP小(グースネック)は、ボールの飛び出し角が低く直線的なイメージが出しやすく、また、FP大(ストレートネック)は、ボールの飛び出し角が高くふわっと上げるイメージを出しやすい。このことを参考にアプローチの好み、タイプによって選んでください。

【重心距離】
フェイスの返りやすさに影響するスペックで、重心距離の短いヘッドはフェイスの返りがすばやく、操作性が優れています。ヘッドスピードの速いゴルファーにはお勧めです。一方、重心距離の長いヘッドはリストワークを使いづらい分、スイング軌道が安定し、ボールのスピン量が増えるため、ボールが上がりやすい。ヘッドスピードの遅いゴルファーには効果的です。

【重心深度】
重心深度の深いヘッドは、ヘッド縦方向の慣性モーメントが大きくなるため、インパクトロフトが安定し、ボールが上がりやすい。ヘッドスピードの遅いゴルファーには有利です。一方、ヘッドスピードの速いゴルファーにとっては、重心深度が深いと吹き上がってしまうため、注意してお選びください。

【重心高】
ボールの上がりやすさに最も影響するスペックです。重心高の低いヘッドはボールの中心とヘッドの重心が近づくため、エネルギーが効率的に伝わりやすく、またインパクトロフトも減りずらいため、ボールも上がりやすい。特にヘッドスピードの遅いゴルファーはこのスペックを重視してもらいたい。一方、ヘッドスピードが速くダウンブローに打つゴルファーの場合、重心よりも下が打点となるアイアンのでは、低重心だと吹き上がってしまうため、高重心もヘッドが望ましい。

【重心角】
ボールの捕まりやすさに影響するスペックです。重心角の大きなヘッドは、インパクト時にフェースが返りやすいため、ヘッドスピードの遅いゴルファーにはボールが捕まりやすく有利です。一方、ボールが捕まりやすいヘッドスピードの速いゴルファーにとっては極端に大きな重心角は操作性が悪くなり方向性に影響します。ヘッドスピードとの兼ね合いで選んでください。
※ゴルフクラッシック特別付録より
ヘッドスピード別理想スペック(#5)
ヘッドスピード 重心距離 重心深度 重心高 重心角 FP
〜39m/s 41±1mm 3.5mm〜 〜18mm 13.0°〜 〜1.0mm
40〜43m/s 39±1mm 2.5〜3.5mm 18〜20mm 12.0°〜 〜2.5mm
44m/s〜 36±1mm 2.0〜3.0mm 20〜22mm 11.0°〜 2.5mm〜
※ゴルフクラッシック特別付録より


 

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